中長期的な投資学

中長期投資家による分析や銘柄研究

【銘柄研究】フュージョンパートナー(4845)

フュージョンパートナー(4845)という会社に注目しています。

 

理由としては、1つには定まりませんが、やはり安定的に高収益を続けられそうという期待があるからというのが理由だと思います。

 

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「フュージョンパートナーとはテクノロジーとサービスの融合を核とした高付加価値のトータルサービスを提供します。」

 

まず、この会社のことを知らない人が多いのではないかと思います。この会社はITの中小企業です。一応東証1部上場なので、怪しい会社ではありませんが、時価総額も小さな会社です。従業員も100人もいないんじゃないかな。

 

注目すべきなのは高い利益率でしょう。売上高経常利益率は20%を超えます。また、ROEも17%ほどあります。

 

なぜ、こんなに利益率が高いのでしょうか。僕は別にITには詳しくないので、的外れな分析の可能性もありますが、高利益率の原因はやはり儲けやすいビジネスモデルがあるおかげではないかと思っています。

 

クラウドサービスが高い利益生み出している。

企業がシステムを導入する際、クラウドサービスかオンプレミスか比較検討を行うことが当たり前になってきています。しかし、カスタマイズの自由度が劣る、セキュリティ面で不安がある、といった理由で、クラウドサービスの導入に至っていないケースもまだまだ多いのが実情です。クラウドのこうしたマイナス点を克服した私たちのクラウド(SaaS/ASP)サービスを、もっと多くのお客様に、もっと気軽にご利用頂くことが、私たちの目標です。

 と同社のホームページには書かれています。

 

今まで、ウィンドウズのインストールみたいに、いちいち面倒な手続きをしてITを活用していましたが、クラウドを利用することでそれが簡素化されだした。

 

また、クラウドのおかげでフュージョンパートナーのビジネスモデルはストック型ビジネスモデルになったようです。

 

ストック型ビジネスとは、一回作って納品したらそれで終わりというタイプではなく、例えば水道やガス、携帯料金などの毎月一定の料金を徴収するタイプのビジネスモデルです。

 

フュージョンパートナーのクラウドサービスを導入した企業は、フュージョンパートナーに毎月クラウドの使用量を払うことになるのです。

 

フュージョンパートナーは一回作ったサービスをクラウドを通して、各企業に提供するだけでいいので、高い利益が生まれます。また、各企業からの毎月の料金の徴収ができるため、安定的かつ高利益のビジネスモデルとなるのです。

 

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ということは、フュージョンがさらに収益を拡大するには顧客の拡大が重要になります。

 

これは最近フュージョンからサービスを購入した会社です。

 

三菱UFJニコス㈱、㈱講談社、国際石油開発帝石㈱、㈱CSKサービスウェア、岩崎通信機㈱、東海旅客鉄道㈱、東宝㈱、㈱阪急交通社、名古屋市、三井ダイレクト損害保険㈱、㈱竹中工務店、兼松エレクトロニクス㈱、多摩信用金庫、広島市、㈱南都銀行、日本メナード化粧品㈱、㈱京都銀行、ソネット㈱、名古屋テレビ放送㈱、さいたま市、カルビー㈱、サミー㈱、三菱UFJニコス㈱、シチズン時計㈱、三井ダイレクト損害保険㈱、㈱UCS、そんぽ24損害保険㈱、中部電力㈱、住信SBIネット銀行㈱、オリックス銀行㈱、㈱千葉銀行、東邦大学

 

聞いたことがある名前の会社がいくつかありますね。フュージョンパートナーは無名ですが、取引先は有名企業が多いのです。

 

最近は、さいたま市などの自治体の導入実績がありましたので、自治体の顧客が増えればさらに収益が拡大する可能性があります。

 

さらに配当という点でもフュージョンは頑張っています。現在の配当利回りは2.77%ほどです。

 

キャノンのような超大手にはどうしても劣りますが、かなり頑張っているほうでしょう。

 

これは長期投資家にも配慮をしているということになります。

 

PERは20くらいなので、高すぎず安すぎずというところでしょう。

 

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フュージョンパートナーの実績

 

さんざんフュージョンパートナ―をほめていますが、では僕はこの株で儲かっているのかというと残念ながら儲かっていませんでした。

 

一時期、数万円の評価損がありました。

 

ただ、トータルではプラスで取引ができており、良い銘柄だと思っております。

 

参考

(株)フュージョンパートナー【4845】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

こちらの資料も参考にしてください

説明会資料 | IR資料室 | IR情報 | 株式会社フュージョンパートナー