別のブログで、就活生向けにROEについて書きました。
そこで、せっかく投資の指標の話をしたのですから、少しお金儲けの話もしてみましょう。
ウォーレン・バフェットという人物をご存知でしょうか。
アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家、慈善活動家。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。
ビル・ゲイツの次くらいにお金を持っている人物です。
実は、ウォーレン・バフェットはROEを重視した投資をしています。
バフェットの投資先を見てみましょう。
その中で、コカ・コーラという会社がありますね。
バフェットは、コカ・コーラを「永久保有銘柄」と位置付けています。
つまり、コカ・コーラ株を売らずにずっと保有するという意味です。
なぜ、バフェットはコカ・コーラをずっと保有しようとするのでしょうか。
コーラが好きだからでしょうか。
違います。それはコーラ株をずっと持つと儲かるからです。
ところで、コカ・コーラのROEはご存知でしょうか。
例えば、バフェットがコカ・コーラを購入した時のROEは、33%で、当時の過去5年間の平均ROEは、25%と基準を満たしていました。
と高い水準です。めんどくさいのでとりあえずROE30としましょう。
以前の記事では、ROEを王様から100万をいただいて、1年間でどれだけ稼げるかというたとえで話しました。
そこに、もう一つルールをつけ加えます。
ルール
1年前に稼いだ金も使ってよい
たとえば、ROE30の場合、1年間で稼いだ額は30万です。
2年目は、130万を使ってよい。すると、ROE30なんだから、156万の利益になります。
3年目は、156万を使って稼いでよい。あとはそれが永遠に続くのです。
というルールです。
すると、20年後にはどうなるでしょうか。参考までに、ROE5の場合と比べてみます。
一応、計算の結果も載せます。
ROE30 | ROE5 | |
0年 | 100 | 100 |
1年 | 130 | 105 |
2年 | 156 | 110.25 |
3年 | 187.2 | 115.7625 |
4年 | 224.64 | 121.5506 |
5年 | 269.568 | 127.6282 |
6年 | 323.4816 | 134.0096 |
7年 | 388.1779 | 140.71 |
8年 | 465.8135 | 147.7455 |
9年 | 558.9762 | 155.1328 |
10年 | 670.7714 | 162.8895 |
11年 | 804.9257 | 171.0339 |
12年 | 965.9109 | 179.5856 |
13年 | 1159.093 | 188.5649 |
14年 | 1390.912 | 197.9932 |
15年 | 1669.094 | 207.8928 |
16年 | 2002.913 | 218.2875 |
17年 | 2403.495 | 229.2018 |
18年 | 2884.194 | 240.6619 |
19年 | 3461.033 | 252.695 |
20年 | 4153.24 | 265.3298 |
ご覧のように、圧倒的な差が出てきます。20年後には、100万は40倍の4000万に変わっています。
これを見ると、なぜバフェットがコカ・コーラを永久に持とうとするのかが分かるのではないでしょうか。
これが数字のマジックなのでしょう。。。
ちなみに、これは実際のコカ・コーラの株価の推移です。
実際は、もっと昔に買ったかもしれませんが、確かに株価は40倍くらいになっていますね。
バフェットすごい。マネしたいと思うところですが、バフェットの投資も実際はもっと複雑な投資手法です。
しかし、基本はこういう発想らしいです。
また、僕はROEについて語っていますが、まだまだ素人なのでこれ以上深いことは話せません。たぶん、間違いもあると思います。
ちなみに、これは僕が独自分析したものではなく、ある本に載っていたものです。本にあった設定はもう少し複雑だった気がします。
参考までに紹介しておきます。
普通に読み物としても面白い名著だと思います。