シノブフーズという会社を投資先として検討してみました。主にコンビニ向けに弁当やおにぎりを作っている会社です。
投資条件でチェック
・配当PERレシオで市場平均よりも安い株に投資する。(〇)
2016年6月25日現在の時点では、シノブ―ズは日経平均よりも割安となっています。
日経
PER:12.62
配当利回り:2.03
シノブフーズ
PER:10.3
配当利回り:2.45
・オーナー企業に投資する。(〇)
オーナー企業です。
・ブランド企業あるいは顧客基盤企業に投資する。(〇)
売上の半分がファミリーマートです。ファミリーマート向けに様々な提案をすることができますので、顧客基盤企業でしょう。
・景気の影響を受けないビジネスに投資する。(〇)
食品でしかもファミリーマート向けが大半なので景気の影響は少ないでしょう。
・増配するあるいは株主還元をする企業に投資する。(〇)
自社株買いを積極的に行っています。
・ニッチな企業に投資する。(△)
基本的にニッチではありません。
・効率性を重視した企業に投資する。(〇)
平成28年3月期 決算短信では、
生産面では、安全・安心な商品を提供するため、高性能の金属検出器の導入や工場内の室温を適正に管理する温度管理システムを導入する一方で、新しく組織した生産管理部による知覚品質向上やFSSC22000の運用定着の取り組み、また導入した機器を効果的に使用するためにメーカーと連携した工場巡回や研修会を行うなど、ソフトとハードの両面から取り組みました。
コスト面におきましては、人員不足に起因する生産性の悪化、また広島工場及び千葉工場での炊飯設備の入替え工事に伴う費用が嵩みましたが、製品アイテムの集約、ロスの削減、製造ラインの一部直結化など設備投資による省人化により、積極的に製造コストの増加を抑える取り組みを行いました。
と明記されており、効率性を重視していると考えています。
・大物を狩っているあるいは、大きな実績を残している。(〇)
ファミリーマートという大きな顧客がいます。
・高い利益率。(✖)
営業利益率は1~2%であり、高い水準ではありません。ただ、食品会社は一部の大手を除けばだいたいこれくらいだと思います。
・値上げできる余地がある。(✖)
値上げは難しいと思います。
・東証2部で東証一部を狙っている。(〇)
東証2部であり、東証1部に行ける可能性があります。ただし、シノブフーズが東証1部になりたいかどうかは不明です。
・事業拡大の余地がある。(〇)
まだまだあると思います。
・株主優待がある。(〇)
株主優待があります。ただし、海苔です。
・ライバルが参入しにくいあるいは、他企業にない独特の経営ビジョンを持つ。(✖)
基本的にライバルが多い業界です。
・できればBtoCに投資する。(〇)
実質、BtoCと言っても問題ないと思います。
・顧客の需要を的確にこたえる供給センスまたは安定的かつ強い需要。(△)
この辺りはよく分かりません。
・繰り返し購入するものあるいはストック型ビジネス(〇)
食品、しかもお弁当やおにぎりを扱っているので、繰り返し購入するものですね。
・安全域がある。(〇)
ファミリーマートが安全域となっています。
・純利益が20%成長か15%成長(〇)
2015年以降は、20%以上の高い成長率を維持しています。
整理
〇があった条件
・配当PERレシオで市場平均よりも安い株に投資する。(〇)
・オーナー企業に投資する。(〇)
・ブランド企業あるいは顧客基盤企業に投資する。(〇)
・景気の影響を受けないビジネスに投資する。(〇)
・増配するあるいは株主還元をする企業に投資する。(〇)
・効率性を重視した企業に投資する。(〇)
・大物を狩っているあるいは、大きな実績を残している。(〇)
・東証2部で東証一部を狙っている。(〇)
・事業拡大の余地がある。(〇)
・株主優待がある。(〇)
・できればBtoCに投資する。(〇)
・繰り返し購入するものあるいはストック型ビジネス(〇)
・安全域がある。(〇)
・純利益が20%成長か15%成長(〇)
✖があった条件
・高い利益率。(✖)
・値上げできる余地がある。(✖)
・ライバルが参入しにくいあるいは、他企業にない独特の経営ビジョンを持つ。(✖)
△あるいは適用外があった条件
・ニッチな企業に投資する。(△)
・顧客の需要を的確にこたえる供給センスまたは安定的かつ強い需要。(△)
思ったこと
利益率が低いですが、その他の条件は大変良いです。安定的な利益を出している一方で、株主還元もしっかり行っています。投資家から見ると大変ありがたい銘柄です。実際、チャートを見ても基本的に右肩上がりであり、投資家からの信頼があるのでしょうね。
参考資料
月足チャート
週足チャート
日足チャート
業績推移