セブン銀行を投資対象として銘柄研究をします。銀行とありますが、実質コンビニのATM扱う会社です。
投資条件でチェック
・配当PERレシオで市場平均よりも安い株に投資する。(〇)
2016年7月26日現在の時点では、この企業は日経平均よりも割安となっています。
日経
PER:13.88
配当利回り:1.82
セブン銀行
PER:15.9
配当利回り:2.48
・オーナー企業に投資する。(✕)
この会社はオーナー企業ではありません。親会社のセブン&アイHDが実質オーナー企業でしたが、トップが変わっており、この会社もオーナー企業色は薄まると思います。
・ブランド企業あるいは顧客基盤企業に投資する。(〇)
セブンイレブンおよびセブン銀行は広く知られています。
・景気の影響を受けないビジネスに投資する。(〇)
不景気であっても、ATMを利用しない人はいないでしょう。
・増配するあるいは株主還元をする企業に投資する。(〇)
平成25念から平成28年にかけて毎年増配をしています。
・ニッチな企業に投資する。(△)
扱う分野はニッチとは言えませんが、セブンイレブン向けと言う意味ではニッチとも言えます。
・効率性を重視した企業に投資する。(△)
新型のATMの設置をしていますが、効率化にどれほど取り組んでいるかは不明です。
・大物を狩っているあるいは、大きな実績を残している。(適用外)
すでに大物を狩っています。
・高い利益率。(〇)
純利益率は20%と高い水準です。
・値上げできる余地がある。(✕)
値上げできる余地があるとは思えません。
・東証2部で東証一部を狙っている。(適用外)
すでに東証1部です。
・事業拡大の余地がある。(〇)
セブンイレブンは海外にも拠点があるため、進出余地はまだあります。
・株主優待がある。(✕)
株主優待はありません。
・ライバルが参入しにくいあるいは、他企業にない独特の経営ビジョンを持つ。(△)
セブンイレブンのATMは独占的ですが、他の分野ではライバルと競争状態です。
・できればBtoCに投資する。(〇)
BtoCに近いビジネスモデルです。
・顧客の需要を的確にこたえる供給センスまたは安定的かつ強い需要。(〇)
ATMは強い需要があります。また、コンビニでATMを利用する人が多く、セブン銀行はこの条件に満たしています。
・繰り返し購入するものあるいはストック型ビジネス(〇)
この条件に当てはまります。
・安全域がある。(〇)
セブンイレブンが安全域です。
・純利益が20%成長か15%成長(✕)
成長率は6%ほどのようです。
整理
〇があった条件
・配当PERレシオで市場平均よりも安い株に投資する。(〇)
・ブランド企業あるいは顧客基盤企業に投資する。(〇)
・景気の影響を受けないビジネスに投資する。(〇)
・増配するあるいは株主還元をする企業に投資する。(〇)
・高い利益率。(〇)
・事業拡大の余地がある。(〇)
・できればBtoCに投資する。(〇)
・顧客の需要を的確にこたえる供給センスまたは安定的かつ強い需要。(〇)
・繰り返し購入するものあるいはストック型ビジネス(〇)
・安全域がある。(〇)
✕があった条件
・オーナー企業に投資する。(✕)
・値上げできる余地がある。(✕)
・株主優待がある。(✕)
・純利益が20%成長か15%成長(✕)
△あるいは適用外があった条件
・ニッチな企業に投資する。(△)
・効率性を重視した企業に投資する。(△)
・大物を狩っているあるいは、大きな実績を残している。(適用外)
・東証2部で東証一部を狙っている。(適用外)
・ライバルが参入しにくいあるいは、他企業にない独特の経営ビジョンを持つ。(△)
思ったこと
銀行でありながら、銀行ぽくない会社です。IRもしっかりしており、個人投資家歓迎な感じが伝わります。おそらく、株主還元はしっかりやってくれると思いますので、長期投資にはいいかもしれません。
ただし、最近ファミリーマートがゆうちょ銀行のATMを導入など、事業のリスクもあります。総合的には安心して投資できそうな銘柄だとは思います。
参考資料
月足チャート
週足チャート
日足チャート