投資条件でチェック
・配当PERレシオで市場平均よりも安い株に投資する。(〇)
2016年8月16日現在の時点では、東京個別指導学院は日経平均よりも割安となっています。
日経
PER:13.99
配当利回り:1.84
東京個別指導学院
PER:19.4
配当利回り:4.36
・オーナー企業に投資する。(✕)
東京個別指導学院は、ベネッセ傘下の企業であり、オーナー企業ではありません。
・ブランド企業あるいは顧客基盤企業に投資する。(△)
顧客基盤の経営ではありません。しかし、ベネッセブランドは所有しております。
・景気の影響を受けないビジネスに投資する。(〇)
景気の影響は受けません。
・増配するあるいは株主還元をする企業に投資する。(〇)
配当性向を増やしたりなど、株主還元には積極的です。
・ニッチな企業に投資する。(〇)
主に、東京都や大阪などの都会に集中的に学校展開をしております。ニッチだと言えるでしょう。
・効率性を重視した企業に投資する。(〇)
販管費の削減などにも取り組んでおります。都会に集中展開するのも、効率化のためでしょう。
・大物を狩っているあるいは、大きな実績を残している。(△)
オリコンなどで賞を受賞しているようですが、大きな実績(○○校に何名合格)とは言えないかもしれません。
・高い利益率。(〇)
経常利益率は10%以上あります。
・値上げできる余地がある。(△)
値上げできるかもしれませんが、この点は不明です。
・東証2部で東証一部を狙っている。(✖)
すでに東証1部です。
・事業拡大の余地がある。(〇)
この会社は、小学生向けの個別指導教室に力を入れつつあります。事業拡大余地はあるでしょう。 また、都市部でも出店余地はあるようです。
・株主優待がある。(〇)
株主優待があります。
・ライバルが参入しにくいあるいは、他企業にない独特の経営ビジョンを持つ。(〇)
ベネッセコーポレーションのデータを使うことができるのは強みでしょう。また、都市部に集中しようとしているのも特徴的です。
・できればBtoCに投資する。(〇)
BtoCです。
・顧客の需要を的確にこたえる供給センスまたは安定的かつ強い需要。(✕)
この学校に限らず、今は新しい教育改革に向けてどのように指導をすべきかを模索中です。
・繰り返し購入するものあるいはストック型ビジネス(✕)
このようなビジネスモデルではありません。
・安全域がある。(△)
ベネッセとのつながりはありますが、安全域があるとは思えません。
・純利益が20%成長か15%成長(〇)
平成24年から28年にかけて、20%以上の高い成長力を維持しています。
整理
〇があった条件
・配当PERレシオで市場平均よりも安い株に投資する。(〇)
・景気の影響を受けないビジネスに投資する。(〇)
・増配するあるいは株主還元をする企業に投資する。(〇)
・ニッチな企業に投資する。(〇)
・効率性を重視した企業に投資する。(〇)
・高い利益率。(〇)
・事業拡大の余地がある。(〇)
・株主優待がある。(〇)
・ライバルが参入しにくいあるいは、他企業にない独特の経営ビジョンを持つ。(〇)
・できればBtoCに投資する。(〇)
・純利益が20%成長か15%成長(〇)
✖があった条件
・顧客の需要を的確にこたえる供給センスまたは安定的かつ強い需要。(✕)
・繰り返し購入するものあるいはストック型ビジネス(✕)
・オーナー企業に投資する。(✕)
・東証2部で東証一部を狙っている。(✕)
△あるいは適用外があった条件
・安全域がある。(△)
・ブランド企業あるいは顧客基盤企業に投資する。(△)
・大物を狩っているあるいは、大きな実績を残している。(△)
・値上げできる余地がある。(△)
思ったこと
一言でいえば、都会に特化した塾です。ベネッセの良いところを生かしながらうまく成長する可能性は十分あるでしょう。また、個別指導のパイオニア的存在でもあるようです。ただし、過去のチャートを見る限りだと、結構株価は上下に激しく動いているようです。
参考資料
月足チャート
週足チャート
日足チャート
業績推移